2017/03/15(初回更新日:ブログ)
2019/04/18(最終更新日)
ちょこっと背伸びの良い素材
伝わりにくいかと思いますが、あねかざりでは『ちょこっと背伸びの良い素材』をなるべく使うようにしています。
素材自体が美しいのもありますし、手に入れやすい安価なものより「アクセサリー」としての命が長くなると考えているからです。
このページでは、どんな考えで使用素材を選んでいるのか…という裏話のようなお話をしたいと思っています。
素材の製造国について
「ゐろふくや」で使用している素材は、日本製のものが多いです。
基本金属・樹脂パール・コットンパール・シードビーズはほぼ日本製です。
なぜ日本製のものを使用しているかというと、私が日本製の金属パーツに一目ぼれしてしまったからです。
出会いはとあるパーツ屋さんのオマケなんですが、それがとーーーっても綺麗で。
こんなきれいなもので作れたら幸せ!作りたい!と思っちゃったらもう、やめられない止まらないです(笑
そこで日本製パーツを調べまくるのですが、ここで悲しい現実を目の当たりにしました
『希少なものになってしまっている』のです。
日本製パーツは海外製と比べて高価な物が多いです。
やっぱり「きれい」にはお金がかかりますので仕方がないと思いますが、それ故に悪循環が起きます。
高いから買わない→メーカーも頼まない→生産量が少なくなる→コストがかかる→高くなる
この流れが年々悪化してしまっていると感じるのです。
大手パーツ屋さんで扱っている物は圧倒的に海外製が多いですし、日本製を探す方が難しいです。
日本製を取りそろえていたパーツ屋さんでは「職人さんが減っているので」「工場が閉鎖」「流通しているので最後」等の言葉が並び、取り扱いをやめたり、廃番になってしまう物が多くなってきました。
こんなにもハンドメイドがブームになっているのに、肝心なパーツの作り手がいなくなって、より流通が減っているようなのです。
「この技術が途絶えないで欲しいな」そんな思いもあり、出来る限り日本製の素材をそろえることに決めました。
お手にとっていただいた皆様にも日本製の美しさを体感していただきたく、素材情報ページには確実に日本製と分かっているものに[日本製]と記しています
なお、日本と海外に製造会社をもっている日本企業製のパーツも取り扱っていますが、どちらで製造したものかは公表していないようなので、この場合は一律して製造国を記していません。
日本製ばかりオススメしておりますが、海外製にもシッカリと魅力があって、日本にはない独創的な形のものがたくさんあります。
そういった日本では作られないようなパーツは海外製を購入しています。
個性があふれるパーツに出会うと集めずにはいられません!!
どの製造国でも、私が自信をもって仕入れたパーツ達です。
皆様にも「きれいだな」と思っていただければ幸いです。
パールについて
あねかざりで使用しているパールは、
『樹脂パール』(丸い樹脂にパール塗装をしたもの)
『コットンパール』(綿を圧縮して丸くしたものにパール塗装をしたもの)
『淡水パール』(川や湖の中で貝が真珠を形成したもの)というものを利用しています。
特に樹脂パール・コットンパールはメインで使っているパーツです。
ハンドメイド作品によく使われている物で、樹脂パール以外に『ガラスパール』(丸いガラスにパール塗装をしたもの)があります。
当店でも樹脂パールほど多くはありませんが、使用している作品があります。
ガラスへの塗装ということで、樹脂と比べ艶感があり、私が見てもガラスパールの方が「高級感があるな」と感じます。
適度な重さがあり「ジュエリー」っぽさを味わえる素材だと思います。
「では、なぜガラスパールをメインで使わないの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
私はパールを扱う際にバリ取りというものを行います。
樹脂素材もガラス素材も塗装によってパール色を出すため、穴の部分に必ず塗装残りができてしまいます。
その塗装残りを取るのが「バリ取り」です。
そのバリ取りをしている時、私は小さなガラスパールを割りまくってしまったのです(笑
よく力加減が馬鹿と言われておりますが、ここまで馬鹿とは…。
しかし『もしや、普段使いでもふとした衝撃で割れてしまうのでは?』と感じ、長く使っていただきたいと思っているゐろふくやの信念のもと、強度の点で小さなパールは「樹脂パール」を採用する事にしました。
樹脂はガラスよりも衝撃に強いですが、塗装したパールであることには変わりありません。
強い衝撃で割れることは少ないかもしれませんが、塗装の剥がれが起きてしまう事があります。
お取扱いの際は、どのアクセサリーもふんわりと優しくお願い致します。
『コットンパール』は綿を圧縮した原玉に塗装をしているため、
樹脂やガラスに比べ、塗装剥がれはあまり起きませんが、非常に水に弱いです。
神経質に水を避なくても大丈夫かと思いますが、ピンなどが通っている穴の中は未塗装の綿の状態ですので、内部の腐食が無いとは言い切れません。
また、作品の多くに『ナイロンテグス』『ナイロン糸』を使用しております。
ナイロンも水に弱い為、大量に水がかかるような場所でのアクセサリーのご利用はお気を付けください。
アレルギー対策について
アレルギーが起きる仕組みについては、独自に調べたものをコチラにまとめております。
あねかざりでは、ピアス・イヤリング共に通常販売品で樹脂製を一緒にご用意しております。ピアスはフック・ポスト共に完全樹脂製(ポスト式は丸部分も樹脂製です)。
イヤリングは樹脂製ノンホールピアスです。
金属からの交換も承っております。
また、フックピアスに関しては交換専用として『K14ゴールドフィルド』もご用意しております。
(めっき・ゴールドフィルドの違いついてはコチラにまとめております。)
しかし、その他金属・通常のピアスについては、めっきの下地にニッケルを含んでいる物がほとんどです。
アレルギーが起こりにくいステンレス等を使用したりしておりますが、対策は完全ではございません。
アレルギー発症に関しての責任は一切負えませんので、予めご了承ください。